(2009年06月23日 mixi日記より、一部を修正。)
実家に帰ってきた
祖母が病気をしてからというもの 気が気ではない。
一度は
昆虫の羽根ほどに薄くなってしまった彼女をみたので
少し回復したその姿を少しでも見ておきたいのだ。
休みのごとに小遣いをもらって帰るような
しようのない孫なので
僕が帰ってくることを素直に喜んでくれていることが恥ずかしくて
自己嫌悪に陥ることもあり
今まではそう帰らなかったのだが
病気をされると
素直にならざるを得なかったりする。
ここまでこう書くと
まるで創作物のように他人事めいている。
そうだ
話は変わって 。
実家といったが
適切な呼び名が見つからないので
あくまで仮にだ。
僕の実家は
実家という匂いのするものではない
現在進行形の一般家庭の様子をしている
いつでも適度に床は冷えているし
冷蔵庫にも所帯が完全に巣を張っているわけじゃない
少し洒落気のある食材がなにかしら入っていたりする。
僕は母が好きだ
しかし母はまた母ちゃんではなく
年の離れた姉のようだ
最近時々妹にすら見えたりもする。
そんなわけで僕の実家は日を置いて訪れると
少し他所他所しくなる。
だから僕が結婚をもししたとして
どんな家具を置けば
暮らしを緩ませて
適度に日焼けさせられるのかわからない。
こういうわけで
僕は結婚をする気はない
と言っておいている。
大嫌いなこの街
いけすかんプライドの化けもん達が
似たような高級車に乗って
お人形の手を引っ張って。
一枚5円のビニルではない、紙の、スーパー袋提げて歩きおる。
馬鹿馬鹿しくてやってられんけど
それを笑い飛ばすことはなぜかできない
そのなぜかがこの街のソレ
僕の恐れている何か。
母の終の棲家はここではないと
僕は勝手に思っている。
どっかもっとぼーっとしたとこに住もうや。
大学生最後の夏がやってきおった。
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